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ピーク&アクティブ!!(前編)

2012-09-10
再開後1発目の記事!!は、インスリン作用時間についてのお話を。
ピーク(最大作用)とアクティブ(作用持続時間)の観点から。

ピークと~、と言ったら、ファッション評論家と映画評論家のオカマな双子を皆さん思い浮かべるかもですが、残念ながらそんな話ではありません。
それだとそもそもおすぎとピーコでおすぎの方が先にきます。(おすぎが兄でピーコが弟)
ブログ休養している間に組合加入したなら偉大な先人の数々の武勇伝を紹介するのもアリかもですが、
生憎ワタクシの頭の中はDM一筋!!
(と言うか当ブログの運営者として、一応性・年齢は不詳のコンセプトでお送りしております!たまに忘れますがw)

…と、些かブランクを感じさせる立ち上がり(!?)をしてしまいましたが、相変わらず長くなりそうなのでとっとと始めようと思います。
今回は前編-後編の二部構成で。毎度長文でごめんなちゃい(;´Д`)/
参考文献はwebページの「Rapid-Acting Insulin Timing It Just Right」Hope Warshaw

インスリンのはたらきは基礎分泌と食事の際の追加分泌の2つ大別することができます。
基礎分泌の方は24時間を通じて少量ずつ出ているインスリン、必要量は朝・昼・晩でも違いますが、概ねフラットに、ピークのないはたらきをしていることがいえます。
一方、追加分泌は食事(主に糖質)による血中ブドウ糖濃度の上昇を抑えるためのもの。高血糖が生じやすく一般的に食後1~2時間くらいに血糖値のピークを迎えることが多いです。

超速効型インスリンの登場でこの追加分泌を補うインスリン注入の利便性がグッと高まりました。超速効型インスリンの作用ピークおよび作用時間は従来のレギュラーインスリンに比して一般的な食後血糖のパターンに合いやすいことがその理由です。
現在使用できる超速効型インスリンはノボ社のノボラピッド、リリー社のヒューマログ、サノフィ社のアピドラの3種。同じ超速効型とは言っても、インスリンの構造は各社製品ごとに異なり、作用の仕方も微妙に違います。(速さで言うとアピドラ≒ヒューマログ>ノボラピッドなんてことが言われています)製品に附属の添付文書には薬の吸収から代謝されるまでの流れである【薬物動態】が掲載されています。インスリン自己分泌のない患者では従来すい臓が行っていた食後の追加分泌をインスリン製剤で模倣する必要があります。なので使用しているインスリン製剤のはたらき方を知ることはとても有意義な情報になります。

※超速効型インスリン3種の添付文書
ノボ社:「ノボラピッド」 http://www.novonordisk.co.jp/Images/PDF/NovoRapidFlexPen-InnoLet_PI.pdf
リリー社:「ヒューマログ」 https://www.lilly.co.jp/lillyanswers/data/tenpu/tenpu_hlg-100_201207.pdf
サノフィ社:「アピドラ」 http://di.sanofi-aventis.co.jp/tenpu/apidra_100.pdf?date=20110911131338
おおむね添付文書内にあるような感じでインスリンの血中濃度は推移します。(5-15分で作用の発現が始まり、ピークは45-90分、持続時間は3-4時間)
これを踏まえておけばインスリン作用はバッチリ☆あとはさぁ実践だ!

…となれば話はまだ単純なのですが、実際にインスリンを用いた日々の生活を送るためにはもう少し知識があった方が療養の助けになります。添付文書に示されているのはあくまで"生体が薬物に対して何をなすか"の薬物動態。実際の生活の為にはもう一方の"薬物が生体に対して何をなすか"の薬力学もセットに考える必要があります。

薬物動態で示されているのは血中へのインスリンの流れだけ。インスリンの血糖を下げるはたらきは①末梢細胞での糖取り込み(血中での作用)②肝臓における糖放出の抑制(肝臓での作用)の2パターン。実際にインスリンが生体にどうはたらいているかの薬力学は①体内でのインスリン濃度②肝臓での糖放出率③末梢細胞への糖取り込み率の3パターンで考える必要があります。やはり事はそうそう単純ぢゃないですね(ーー;)

でわでわそのインスリンの薬力学とやらはどこを見れば分かるのか!残念ながらそのような記載は見当たらず、またあってもあまり意味がありません。それは個人により、また同一個人においても時間や活動の状況により様々変動するからです(個人間変動と個人内変動)
 個人間変動では体格や脂肪組織の厚さ、性・年齢ごとのホルモン環境などの因子が影響します。注射する際の針の長さなんかも影響します。インスリン製剤は脂肪組織を拡散して血流に入っていくものです。また、よく言われることですが、注射部位にしこりがあると吸収が不安定になってしまうのでこれも注意を。超速効型インスリンの作用持続時間は一般に3-4時間と言われてはいますが、人によってこれがもっと短かったり長かったりします。(一般には3時間、身体の小さな小児ややせ型で2時間、肥満や腎機能障害がある場合は4-5時間の設定でうまくいくことが多いとは言われています。参考までに)
 個人内変動は例えば活動状況、体温が高かったり運動したりすると血流が拡張しインスリンが流入しやすくなります。反対に寒かったり喫煙したりすると血管は収縮しインスリンは流入しにくくなります。効果を考える際にはインスリンと拮抗するホルモンを考慮することも必要。女性では生理の前後で拮抗ホルモンの動態が変動しやすいでしょうし、また朝・昼・晩の時間帯でもインスリンの効きやすさは違います。大体朝>晩>昼でインスリンが効きづらいのですが、これに歩調を合わせる感じでインスリン作用のピークは遅れがちになります。あと血糖値の状況によってもこれは変動します。血糖値が高い時はインスリンが効きづらくなります。著しい高血糖でケトン体が生じてしまっている状況では勿論のこと、180mg/dl程度のケトン体産生まで至らない血糖値でもインスリンの作用発現が遅れがちになることが報告されています。これが何故かと言うと、多分肝臓の糖放出率が高まっているから。低血糖の時に糖放出率が高まるのはイメージしやすいと思うのですが、(慢性的な)高血糖で何故これが起こるかと言うとエネルギー使用が脂肪酸にシフトするため細胞レベルでは糖質の不足と認識されちゃうのですね。まったく困ったことですが、ヒトの身体はインスリンの不足になることを想定してつくられているわけではない、考えてみればこれも当たり前の現象なのかもです…f(^_^;

今回はちょっととっつきにくい話になっちゃたかもですが、ご自身の経験と照らし合わせて読んでいただけたら良いかと思います。。

ともかく!!個人における薬力学においては生活の中の標準的に食べる食事の反応、の1-3時間あるいは1-5時間ぐらいまで経時的な血糖測定を積み重ねれば次第に把握できてくるでしょう。毎回食後の2時間値ってのはまったく視野の狭い話。血糖測定は食前に行うこと中心に指導されることが多いと思いますけど、適切なインスリンの量とタイミングを勘案していくためには食後のインスリンと血糖値の動態の把握が必要です。短期間でこれを掌握するのはちょっと無理ぽですが、長い療養生活、せっかくの血糖測定の記録を無駄にしないために様々なタイミングでの経験を積み重ね、自分の身体の傾向を掴み血糖の流れを点ではなく線で考えられるようにしていきましょう♪

次回はこれをふまえての食事シーンの実践的なお話にしたいと思います!

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Comment

ちびちゃん♥
コメントありがとうございます!
恥ずかしながら戻ってまいりました(〃ω〃)
また患者の立場から、療養の輪を広げていきたいと思います。
どうぞヨロシクです(@´∀`@)
  • 2012-09-12│21:59 |
  • 16 URL│
  • [edit]
待ってたよーヾ(*゚∀゚*)ノ
16くーんヾ(*゚∀゚*)ノ
ご復活!おめでゴザイマス★
復活おめ!ポチっとな☆(〃艸〃)フフフ♪
  • 2012-09-12│17:10 |
  • ちびちゃん URL
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プロフィール

16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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