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ピーク&アクティブ!!(後編)

2012-09-16
今回もインスリンのピークとアクティブ(持続時間)のお話~
前回はインスリン製剤の効き方の基本知識をご紹介しました。ではこれを食事ボーラスにどう活かしていくか!?

超速効型インスリンは一般的な食事パターンに合いやすいという表現は、前回もそうだしこれまでも何度となく使ってきました。でもこれにしたって勿論個人差がある話、超速効型では効き方が速すぎて速効型インスリンが合う人もいらっしゃいますし、そもそも一般的な食事の標準自体が各人の生活環境などで違います。(一応今回は超速効型インスリンでの話が主ですが)
合っているかどうかの確認はまずは自分のよく食べる食事の構成を基準に食後の血糖がどのようなカーブを描くのか、をまず理解することから始めます。もし血糖コントロールの見通しがつかなくなった場合も規定の食事の血糖パターンから多くの情報を得ることができます。ほとんどの場合、日々の暮らしの中でよく食べる食事というのが決まっているでしょうし、そしてなるべくならその食品構成を栄養バランスにも配慮した食事構成して欲しいなーと思います。

さて、では具体的な食事シーンを想定して。文献は前回同様「Rapid-Acting Insulin Timing It Just Right」Hope Warshaw
 まずは食前血糖値が高かった場合 前回にお話ししましたが、血糖値が高い時はインスリン効果が遅延しやすい。なので食事時のインスリンは食直前より早めに注射する方が血糖値のピークが穏やかになりやすい。血糖値が高い時はすなわち肝臓のグルコース放出が高まっている状態ですが、皮下注射のインスリン製剤では肝臓に到達するまで時間がかかることもあります。文献もそうですが最近のADA(アメリカ糖尿病協会)の流れで血糖値が普通でも10-15分早めに注射することが勧められています。(アメリカなので体格のある人基準で書かれていることにも注意しなければなりませんが。)
 とにもかくにも低血糖にならない限りはなるべく早めにインスリン注射する方が良いとの見解です。超速効型といっても食直前に打つのではちとピークに間に合わないってなデータが集まっているようですね。僕自身はピンとくるようなこないような話ですけど(活動量による)、まーこれもやっぱり各人で把握しなきゃということ。。(あ、でもちなみにイギリスは食後打ちを指導されることが多いそうです。”食べる量は食べ終わるまでわかんねーだろ”的な考え方!?まぁこれもわからないでもない・・。)
 あと、余談ですが今後発売されるCGM一体型のインスリンポンプに、食前インスリン注射で血糖値が下がりはじめたことをアラームで知らせてくれる機能が装備される見通しです。CGMで血糖値を見ながらでしたらこれも安心ですね。しかし個人的には低血糖のリスクを高めてまで攻めるほどの価値があるのかなー??とは思います。まー補正のインスリンを打ち過ぎたような気がして思わず補食したくなる時なんか結構よくあると思いますが(僕だけ??)、そんな時は特に焦らずとも数十分間の時間をおいて食べたほうが良さげ、そんな程度でもいいかなーなんて気がします(^▽^;

 反対に血糖値が低い時には食事開始後少し経ってからの方が安全です。特にGI値が低い食事構成の時にこの方法は有効でしょう。アルゴリズム的な考えで言えば、血糖値が低い時・高い時は補食か補正インスリンで血糖値を整えてから改めて食事のインスリンを打つのが望ましいのですが、でもそれも絶対的なものではありません。補正に必要な食事30-40分前の血糖測定というのも結構手間ですし、基本的な考えはそれとして実践的な応用力を各人で身につけていくことも大切ですね。

 その他の食後血糖値の影響を与えるもの、たんぱく質・脂質は糖質の吸収を遅らせるので注意が必要。これらが多いと食後2時間後より後に血糖のピークがくるので、1ショットの食前インスリンでは対応しづらくなります。適量の大まかな目安として、たんぱく質源の肉・魚・卵などは手のひらの5-8割程度のサイズを目安に、脂質はちょっと難しいですけど病院食で油を使った焼き料理や揚げ魚くらいだと大体10-20gが脂質の量。これより多い30gくらいの脂質になると結構な確率で食後血糖のピークを遅らすことになるんじゃないかなと思います。
 あと、案外見逃されがちなのが食事の「量」 考えてみれば当たり前なのですが、食事量が多いほど消化に時間がかかります。丼物など普段より各段多い量の食事を食べる場合はインスリンの量の他にタイミングについても勘案する必要があります。(ペン注射なら分轄注射、インスリンポンプならデュアルボーラス)

 最後に駄菓子などのほんのちょっとした食事について。自己分泌のない患者は糖質10gくらいを基準に細々でもインスリンをちゃんといちいち打っていきましょう。ちょっとくらいと何も施さないでいるとおおよそ30-40mg/dlの血糖値を上げます。
 血糖値が高い時は、血糖値が高くなりやすい。
 悪循環を断ち切るには最初のワンステップがとても重要。血糖コントロールは事前対応の方が事後対応よりはるかに簡単でしかも身体にやさしいです。糖質量の計算や諸々が面倒でも慣れてしまいすれば感覚で必要な単位がわかるようになってきます。厳密な計算も必要ありません、糖質量の推定に10g程度の誤差があったとしても案外に血糖値にほとんど影響しません。大体でいいのです。血糖値を先読みしたインスリン量の調整のコツを何とかかんとか掴んでいきましょう。
 
以上。復帰1発目にして結構なスケールの記事を書いてしまいました(^▽^;
皆さんの経験則にも当てはまるのではないかという気はするのですが、如何でしょうか?
より良い理解。違った見方の発見につながったなら幸いです。

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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