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自動計算!!

2013-02-21
 うっかり見逃しちゃったんですけど、先日フジテレビの「ほこ×たて」で最強オセロゲームの直接対決があったみたいで、これがえらくハイレベルな戦いであったようです。見ごたえがあったようで、僕も見たかった!(≧ ∀≦`*)

 人工知能を搭載したソフトの話題と言えば、チェスはもう世界王者の域に、将棋は昨年ついにプロ棋士に勝利、あと囲碁なんかも最近めきめきと実力を上げているとの話題をよく目にします。情報量自体にはコンピュータに人間は到底かなわないものの、大局観(的確な形勢判断を行う能力)はまだ人間の方に分があるようで、元将棋少年(えっ?!)の僕としては、乗り越えられるのを見たいような見たくないような何となく複雑な心境ですσ(^ー^;

 これとはちょっと違うかもわかりませんが、糖尿病患者のインスリン療法でもアルゴリズム(問題を解くための手順を定式化した形で表現したもの.計算方法)にそった注入のプログラムの開発が進められているようです。実現すればもう面倒な計算から解放されますし、ここも一つ頑張って欲しいとこでありますね。
 でで、今回はまだそこまでの全自動ではないものの、食事時のインスリン(ボーラス)の量を自動計算でやってみたという研究論文から話題をお送りしたいと思います♪

 文献は「Use of an Automated Bolus Calculator in MDI-Treated Type 1 Diabetes」 DiabetesCare February 16, 2012
 対象はデンマークのいわゆるコントロールがあまり良好でない(HbA1c 8.0%-10.5%)18-65歳の1型糖尿病患者。カーボカウント法におけるボーラスインスリン量の計算はインスリンポンプで言ういわゆるボーラスウィザード。本研究はペン注射でこの方法を試験してみたという訳ですね。カーボカウントによるボーラスインスリンの調整は具体的に1)カーボカウントで糖質量の読み取り、2)糖質量とカーボ/インスリン比から食事に必要なインスリン量を算出し、3)あと血糖値が目標値から外れていた場合補正インスリンの量を計算し2)に追加する、の3ステップ。うん、ちょっとわかりづらい(^-^*)!? カーボカウント法の基本的な調整につきましては大阪市立大学付属病院の資料がわかりやすいのでこちらのリンクを参照して下さいっ
「カーボカウント法」

研究は患者を以下の3群に振り分けて16週間行われました。
コントロール(従来療法群) :いわゆる一般的な糖尿病食(日本で言う食品交換表)で、食前血糖値や食事内容に応じて±2単位のボーラスインスリンの調整を行う。
カーボカウント:基本的なカーボカウント法のスキル(カーボ/インスリン比、補正ボーラス等)で調整する。
カーボカウントABC(Automated Bolus Calculator:自動ボーラス量計算): カーボカウント法の調整に加え、ボーラス量計算に自動計算してくれるツール(Accu-Chek® Aviba Expert Bolus Advisor System)を使用。

結果を要点だけまとめると、
○カーボカウント群、カーボカウントABC群はコントロール群に比較し、有意にHbA1cを下げられた。
○カーボカウントABC群では患者の治療満足度の向上が有意に認められた。(他はそうでもなかった)
○カーボカウントABC群では70-140mg/dlの通常域の血糖値で過ごせられる時間が長くなる傾向があった。
○3群の総インスリン投与量に差は認めず、体重の増減もなかった。

 引いては、自動ボーラス量計算(automated bolus calculator)の使用と柔軟な強化インスリン療法を学ぶことは、血糖コントロールを改善し、満足度も向上する。まるでいいことづくめ!\(^o^)/、というわけです。
(少人数、短期間の調査であるため実際これで結論づけられるわけではありませんが

 さて、所感。まずコントロール群の調整ですが、±2単位…うん、ここらへんが"なんとなく"で調整できる限界点のように思います。僕も以前は実際そうしてましたし、今でもよくわかんない時なんかに"とりあえず"2単位追加しておくか、ってなこと正直よくあります これ以上の増減は1日50単位以上のインスリンを注入する僕ですら何となく躊躇してしまいますね(^▽^; 以前にカーボカウントのセミナーに参加した時、こうした説明をお聞きしました。「カーボカウントは2単位以上の大幅なインスリンの増減を根拠を持って安全に行えるやり方」だと。なるほど~!!でした。カーボカウントでは食事の自由度が高まることばかりについつい注目が集まりがちですが、何と言っても一番大事なポイントはここ。低血糖・高血糖の心配を軽減できることが、患者にとって何ともありがたいことなんであります。
 カーボカウント群は残念ながら低血糖がちょっと増えちゃったようにも見える結果なんでありますが、これは研究機関が16週間と短かったせいもあると思われます。失敗は成功のマザーで言うと、失敗が先に成功が後に来ることはある意味必然です 調査期間内でも前半と後半で比較したらおそらく後半の方では低血糖の頻度が減ってる気がするんですけどね~…。

 とは言え、カーボカウントABC群がこの短期間でも十分な結果を出せたことは注目に値します。カーボカウントを療養上行っていく上での一番のポイントは、カーボ量の読み取りじゃなくって、そこで出せた数値をどのくらいのカーボ/インスリン比で換算するかとも言えます。こっちができてれば、多少カーボ量の読み取りが甘くてもなんとかなるもの。カーボ/インスリン比は同一個人内ではまだ変動が少ないとは言え、例えば普段カーボ12gでインスリン1単位の患者ならカーボ72gでインスリン6単位が適当量、ところが運動不足なんかでカーボ8g/インスリン1単位になっちゃってる場合は必要インスリンは9単位になります。この時点でもうインスリン3単位の差。血糖に換算すると100~150mg/dlぐらいの違いが出てしまいます。8g-12gの差は実際僕が生活の中で使い分けているカーボ/インスリンの変動幅。内因性のインスリン自己分泌のない患者ではカーボ/インスリン比がまず時間帯で違いますし(概ね朝方は低く、日中高く、夜間はまたちと低い)、さらに生活スタイル、活動量、食事間隔、体重の増減、さらに女性の場合は生理周期などで、この数値を管理あるいはこまめ調整せねば良好な血糖コントロールは得られません。
 ただですね~、流石に糖質量をいちいち8で割ったり9で割ったりっていうのは何とも面倒くさいことですよ、これはσ(^_^; 僕は実際どうしてるかと言うと、普段の家庭生活の中でよく食べる食事のカーボ量がある程度決まっているので、そうでない時にどの位カーボが多いか少ないかを判断しそれと時間帯に応じてある程度テキトーに単位数調整してる感じです。まま、言ってみればここも勘と経験、アバウトと言われても反論はできませんw

 手軽に単位数計算ができたなら、こうした手間やあいまいさを飛ばして、もっと理論的な血糖コントロールを期待できるかもしれません。ただ問題はツールの有無、研究で使用されたAccu-Chek® Aviba Expert Bolus Advisor System (←リンクしてあります)は、日本に入ってきてないですからね。ぐぬぬ、デバイスラグめ・・。
 英語で使用できるものは以前から知っていたんですけど、ただ今まだ開発段階ですが、アークレイ社の「e-SMBG」のスマホ・アプリ(iPhon版・アンドロイド版)はこのボーラス計算機能ついてます。無料でダウンロード・利用できるのでスマホユーザーの方は是非利用してみてはいかがでしょうか。僕もトレシーバ導入にあたり、カーボ/インスリン比も若干調整する必要でるかもなので、このアプリを使用してやってみよかと考え中です(´∀`*)
gamen2

 他に利用できそうなものは、、残念ながら知らないのですが、でもカーボカウントをこれから始めてみよう、もっと上手になりたい、ことがご希望ならカーボカウントのこうした理論的な枠組みを学ぶことは大変有用だと思われます。超速効型インスリンを主体に用いるインスリン強化療法を行う現在では、清涼飲料やコーラなど超速効でも作用が間に合わないもの除いて、基本的にある特定の時間にいつも血糖値が高い(低い)、○○を食べた時はいつも高血糖(低血糖)ということはありません。もしあるとするなら、それは単に血糖測定の結果を反映した療養を行っていないということ。たこ焼き食べるといつも高血糖、じゃなくてそれはそのたこ焼きに見合ったインスリン量を決定できていないということです。柔軟なインスリン療法を行うならば、そうしたインスリン脳な考え方が必要です。生活スタイルもカーボ/インスリン比も安定にできるならそれに越したことはありませんが、それでも色々あるのが人生☆彡 生活に合わせたインスリン調整を容易に行えるような考え方・方法をどうにか自分のものにして、実りある暮らしにしていきたいですね♪

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Comment

PENちゃんへ
コメントたくさんありがとうございます☆彡

まさしくその通り!!
僕らにとってのインスリンは友達だったり相方だったり、人によりホント色んな言い回しがありますよね。
何にせよ、お互いをよく理解し合って?! 今後もずっと良い関係性でいられればと思います(´∀`*)

文中に「たこ焼き」を用いたのは実は理由があります。先日とあるカーボカウント指導で著名なDrが主治医の患者さんが「たこ焼きは血糖を爆上げする!こんなものはよう食べへん!!」と仰っていたのがどうしても頭から離れなくてですf(^▽^;
大ベテランの患者さんで、過去の苦い経験がもう染み付いちゃっててどうにもならないのかな?! なんて感じがしました。現在で主流の超速効型インスリンを用いた柔軟なインスリン療法では食べるものの種類はほとんど問題になりません。(もちろん、完全にそうであるとは言えないわけですが…) たこ焼きやお好み焼きなんかは糖質量が見えにくいこともあるでしょうけど、それでも店ごとだったり作る人によって大体の傾向というものはある程度掴めるはず。
血糖管理のアプリなども有効に活用してどうにか食生活に思い込みをつくらず行ければと思います。僕もとんと機器に弱いタイプの人間ですけど、それでもダウンロードさえできちゃえば後のアプリの基本的な使い方自体は簡単なもので済ませられるのでw

あと実は今、療養生活中のスキンケアについて調べ中です。特に女性では気にされる方も多いでしょうしどうにかこれをお役立ち度の高いものにしたく、考え中です。でもそれはさておき、先日テレビで放送された『 ALWAYS 三丁目の夕日'64』での1シーンで、こんな感じのセリフがありました。「人のアザやシミやシワ、どれも一生懸命生きている証。僕は美しいと思うよ。」って。低血糖についてのセリフは流石になかったですけどw それでも僕も前向きに血糖の管理や身体のケアを行っている方の姿勢はとても尊く感じられ、時に愛おしくも思います(照) この感情は老若男女を問わない、誰もが持ち得るもののような気がします。インスリンの関係同様に、人と人で理解しあおうとする姿勢も大事にしていきたいですね♪ これ普通は逆でしょうけど(苦笑)

  • 2013-02-26│18:23 |
  • 16(いちろく) URL│
  • [edit]
No title
今日たこ焼き食べたwww

結局、自分の計算機を持たなくちゃいけないって事ですね

だけどデジタル化が進んでくれてカロリーにしてもカーボにしても苦労が軽くなります

デジタル化についていくのが年々難しくなっていますが・・・ねwww
  • 2013-02-26│01:30 |
  • 尼penguin URL│
  • [edit]

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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