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糖尿病食!!

2013-03-27
先日の3月18日、日本糖尿病学会から"重要なお知らせ"として
『日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言 ~糖尿病における食事療法の現状と課題~』
とな提言が発表されました。(↑リンクしてあります)
 現在にわか流行中の糖質制限食について、現時点では極端な制限は薦められないということをはじめて公に発表したもの。どうでしょう、皆さん関心ありますか? いや、ガチな糖質制限推奨しているような方は多分僕のブログをそんな見に来てないだろな~とを思うのでf(^▽^; エネルギー制限vs糖質制限みたいな図式のこの構図、僕はインスリンを生活に合わせることを第一に考えたいので、この件も別に取り上げなくてもいいかな~?! とはじめ思っていたのですが、よくよく考えたら次回の食品交換表の改訂に向けてのこの提言は入院中における食事管理に関わってくる問題。(いわゆる糖尿病食を食べることになったらの場合ですね)
 そこで今回は常食と糖尿病食の違いも含めて、糖尿病における栄養療法はどういったものなの?! なことを1型糖尿病患者の視点で考えてみます(^-^*)(論争に巻き込まれたくないとの思いもちょっと含めて

 提言の中でも出てきますけど、現在日本における栄養基準というものは「日本人の食事摂取基準2010」という基準に則って策定されています。これは"健康な個人または集団を対象として、国民の健康の維持・増進、生活習慣病の予防を目的とし、総エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準を示したもの"、病院以外でも学校や事業所など、集団給食を行っている施設はみなここに示されている栄養基準に沿うように献立が作成されています。策定を行っているのは(独)健康・栄養研究所というお国の専門機関、科学的根拠に基づく健康・栄養情報の系統的収集と評価を行うエキスパートが集う機関。ホームページの情報もかなりお役立ちです。食事や健康に興味のある方は是非訪れてみてください。
 と、さて、ここで問題なのは"健康な"というこの部分。そうです、いわゆる病者はこの限りでありません。高血圧症や脂質代謝異常症など特別な食事療法が必要とされる疾患の食事基準は概ねそれぞれ専門の学会が個別にガイドラインを示しています。同様に、糖尿病患者の食事ガイドラインを策定しているのが糖尿病学会。ただ、食事に関する研究は非常に長期間の調査を必要とすること、また国ごとの習慣や人種によって捉え方が異なってくる問題などがあり、非常に行いにくいものなのです。健康・栄養研究所はひたすら研究ばかりをしている機関なので国の施策の助けもあって非常に良質なエビデンスを積み上げることを可能にしていますが、これもあくまで一般の健康人が対象だからできていること。糖尿病患者のみを集めてここまで大掛かりに研究成果を集約することは未だできていません。ってな事もあって、糖尿病学会が示している食事ガイドラインは基本的には「食事摂取基準」に則るカタチで、ただこれでは個別性がちょっとあんまりなので、必要エネルギー(カロリー)については「体重kg×25~35g=1日の必要エネルギー量」なんてな、かなりいい加減にも思える式に当てはめた変テコな形式をとっているものです。(注:大概の場合は、です。1型の場合は食事摂取基準における年齢ごとの基準で定めれれることも結構あるみたいですね) まことに残念な現実に感じちゃいますが、これも仕方のないことなのかなぁ?!
 こうして設定されたエネルギー量の管理下で食事摂取基準に示されている糖質・たんぱく質・脂質の三大栄養素の比率を守り(たんぱく質・脂質の上限を考慮している分若干ちょっと違いますけどね)、ビタミン・ミネラルといった必須栄養素も極力充足できるようにしたのものが「食品交換表」。現在はカーボカウントに力を入れる病院もかなり増えてきているようですが、いわゆる「糖尿病食」に関しては大抵の施設はこの食品交換表の単位配分に基づき1日の献立がつくられています。(糖尿病の専門科がある病院は大抵、小さな病院や老人ホームなどではカロリーだけ減らしたテキトーな糖尿病食も結構あるように思われますが)

 では、日本人の食事摂取基準をベースとしていることが共通している常食と糖尿病食ではカロリー以外で何が違うのか?! まず、食費が違います(苦笑) いまの入院時食事療養費制度では常食では1食当たり260円(安い!!)、糖尿病食ではここに76円ずつプラスされ、1日3食だと228円分が高くなります。(あと施設の取り組み等によって少し違います。詳しくは⇒「入院食」(ウィキペディア)) 特別おいしいわけでも、いい素材を使っているわけでもないのに。なので糖尿病食を食べてる患者はどんどん病院の食事に注文を出していっていいように思われますw
 次に大事なのは、糖尿病食は食品交換表をベースにしているため"1日ごと"に各種栄養素をバランス良く摂取できるように構成されていますが、常食ではメニューの"1サイクルないしは一月毎"でそれらを充足すれば良いことになっています。なので例えば油分が多い食事が1食とか1日とかあったとしても、多い分を他の日に振り分けてしまえば済む話、糖尿病食ではこれができなくなること多いです。このへんが食品交換表のナンセンスなとこ、1日ごとにガチガチにそれを遵守しようとするのは実生活上かなり無理がありますものね。でもここから、今カーボカウントで自由な食生活を送っている患者であっても、週ごと月ごとにバランスの摂れた食事構成を構築していくセンスはある方が断然良いです。ただ否応なしに一般の人より食事や栄養に関する注意が格段に向けられていることあるでしょうし、僕はカーボカウントをしててもそれは自然にできてくものと信じたいです( ゚ー゚)
 あとは1食毎のごはんの量がきちんと計量されてるであろうこと(常食ではおおよその感じ)、定められたエネルギー量の中で各種の微量栄養素を充足させるために砂糖の使用を極力控えていること、などの違いがあります。ごはんの量をきちんと計量してもらえるのはカーボカウントをする上ではかなりありがたい事で、また脂質にしたって毎食コンスタントに振り分ける方が血糖コントロールしていく上では楽です。この点はカーボカウントをしてても糖尿病食を選択することのメリットでありますね。

 さて、ほぼ毎度のことですがすっかり前置きが長くなりました 今回の提言から今後の糖尿病食はどのように変わっていくのか、それを考えてみたいと思います。まず最大のポイントは糖質制限への最大限の歩み寄りを見せている点ですね。食事摂取基準で糖質の割合は総エネルギー量の50~70%が推奨されており、そして糖尿病合併症予防のためのたんぱく質・脂質の摂取上限から、これまでの糖尿病食は大方それが60%前後になってしまっていました。ただこれ、食べたことある方ならご理解いただけると思うんですけどエネルギーの60%近くが糖質ってのは肉・魚等ののおかずに比してご飯のボリュームが過多気味ですよね。僕が発症した当初は毎食270gのご飯を食べていました(苦笑) 若かったとは言え体調が今イチすぐれない時なんかも当然あるわけで、そんな場合でも低血糖にならないよう必死でご飯かっこむ、かなり設定に無理がありました…σ(^_^; できる限り薬の処方を避けたい方であるとか、血糖変動が気になって仕方のない方も多かれいるでしょうし、糖尿病患者にこの比率はちょっとあんまりなこと多いだろうなとは正直そう思います。
 ただ今回の提言から推測するに、今後は脂質の割合をちと高めて糖質を食事摂取基準における糖質エネルギー比の下限の総エネルギー量の50%程度まで引き下げるオプションもきっとついてくるのでないでしょうか。アメリカなどの栄養療法先進国などでは既に糖質%をこれと固めず、個別に設定するような栄養勧告が出されています。ようやくちょっとだけ近づけた感じですね。ただ、どうでしょう。おそらくそのまんまでは病院側は混乱するように思います。一律に栄養比率を定めていたこれまでの食事の方が栄養指導をする上でも断然楽だったでしょうしね。ただでさえ限られている食事の原材料費も上がっちゃうんでないでしょうか、栄養加算をつけられている患者としては当然ちゃ当然な気がどうしてもしちゃいますけどw はてさて、どうなることでしょうか!?

 最後に、糖質制限についても一応ちょっとだけ触れておきますけど、僕もやはり極端な制限は控えた方が良いだろうと考えています。糖質制限推進派の中には「血糖値を見てみろ、歴然だ」なんてな主張を強く出す方が多く見受けられます。確かに糖質を控えめにした方が血糖値が安定しやすくなることはあるでしょう、僕もたまに実感してます。インスリンの使いこなしもまだそんなハイレベルには行いにくいものですしね。ただ血糖値以外ではどうでしょう?? 糖尿病から起こる血管合併症は必ずしも血糖値異常のみで引き起こされるわけではありません。高血圧症、脂質代謝異常症、また肥満などから起こるインスリン抵抗性の関与も大きく疑われます。大概そうですが、健常な身体の器官のはたらきが一定以上破綻してそこから疾患になります。糖尿病学会が長期間の根拠が不足していると指摘している点がここ。血糖値は他の生化学的指標の中でも短期間で大きく変動しやすいもので、血糖測定器が普及してしまったがために多くの患者が不安な心理状態に陥ってしまったのではないかと、ここはちょっと残念に感じてしまいます。。
 
ままでも、学会さんもはやいとこ食事療法にまつわる根拠を集約して、確固たる道筋を示して欲しいところですね。いずれにしても、最後はやっぱり個別性が大事になるのは間違いないでしょうけど!! 自分らしく、糖尿病を持っていても健常者と変わりのない、むしろそれ以上の価値観を見いだせる、そんな療養生活を自分も他の方も送れるようになっていって欲しいです(´∀`*)

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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