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「血糖値測定ができるコンタクトレンズ」のニュースから考えてみたこと!!

2014-07-16
今回は昨今話題のウェアラブル端末について!!
僕なりに思うこと、考えてみたことを書いてみます。

[参考]
Google、スマートコンタクトレンズでアルコンと提携。無線・センサ内蔵や可変レンズを商品化へ 
http://japanese.engadget.com/2014/07/15/google-smart-lens/
image5.jpg

ノバルティス傘下でコンタクトレンズを扱うアルコンは Google からマイクロチップなどの小型化や非侵襲的センサの技術を得て、涙の成分を常時分析して外部機器に伝える医療用センサ内蔵コンタクトレンズや、老眼用に度数を変更できるコンタクトレンズおよび眼内レンズの開発と商品化に取り組みます。
・用途は涙に含まれるグルコースレベルを常時監視してスマートフォンなど外部機器に送信し、糖尿病患者に血糖値の急変を伝えること。また1月時点の発表では、将来的にはLEDを内蔵して着用者の視界に直接警告などの情報を表示する機能も検討していました。


身につけて持ち歩くことができる情報端末-ウェアラブル端末に大手IT企業の注目が集まっています。
[REUTERS]のニュース[動画:PCからどうぞ]
http://jp.reuters.com/video/2014/06/30/%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E7%AB%AF%E6%9C%AB-%E7%84%A6%E7%82%B9%E3%81%AF%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4?videoId=316603967&videoChannel=201

 糖尿病臨床ではCGM(持続血糖測定)システムが登場し、この秋冬にインスリンポンプと連動したリアルタイムCGMが登場する予定です。CGMのデータは、インスリンポンプ本体のみならずスマホなどの情報端末に飛ばすことがもう技術的にもう可能で、日本にもはやく入ってくるといいのに~とは思っておりますが、でもニュースで紹介された企業の一般に広く普及させたいという目論見には正直ちょっと違うんじゃない~な気がしないでもないです、はい。。
主だった問題点を2つ
問題点① 徒に糖質制限を助長してしまうのではないか。
 リアルタイムCGMの導入は、日頃からよく教育を受けているはずの1型患者でさえ血糖値パニックに陥ってしまう懸念があります。社会的に問題視されてる2型糖尿病は血糖値以前にインスリン抵抗性が本態であろうので、血糖値ばかりを先行してクローズアップしてしまうのは誤解を生じかねない。只でさえやみくもに糖質こわい!!みたいな方が増加している昨今なので…。
問題点② リアルタイムCGMでもリアルタイムの血糖値を反映していない。
 Google社が開発を手掛けている血糖値を測定できるコンタクトレンズも理屈で言えば現在のCGMとほぼ同等です。指先を穿刺しなくても済むなんてな非侵襲への期待もそれこそ痛いくらいよく分かりますが、少なくとも現段階では誤解です。CGMシステムでは細胞間液(コンタクトレンズでは涙)に含まれるグルコースレベルを測定しますが、センサの精度がまだ不十分なため1日数回の血糖値測定によるキャリブレーション(較正)が必要です。また、血糖値は静脈血⇒末梢血⇒細胞間液の順に移行するもので、静脈血と細胞間液における血糖値の時間差はおおよそ15分程度あります。結果を反映して療養上の調整を行うにはかなりの専門知が必要になるでしょうし、チップによる血糖値測定が必要になる点で医療保険上の問題も発生します。(ちなみに血糖自己測定で測っているのは末梢血、指先を穿刺して採血するのが推奨されますが、なぜ指先かと言うと指先の末梢血が静脈血にほど近いから。末梢血から更にその先の細胞間液は結構遠めです) それほど精度を期待しない一般の方向けという線もなきにしも非ずですが…。とりあえず患者視点から言うとこのコンタクトレンズは実現できても「起きてる時だけのリアルタイムCGM」ぐらいの代物と思われます。スポーツ時やこれまた議論の中にあるドライブ中などのシチュエーションなどで、それでもそれなりの意義はあるかもでしょうけど。。
参考:ジョスリン糖尿病センターのブログ(英文)http://blog.joslin.org/2014/01/google-x-announces-glucose-monitoring-contact-lens/

と、近未来の夢ある話題にさっそうとケチをつけてしまいましたが
 実現して、世の注目が一層集まることになればそこからまた開発が進むことになるでしょうし、そこに向けての期待はあります。なんと言っても 世はまさにIT化社会!! 最近ではスマホアプリで血糖値管理されてる方も実際多いと思われますし(僕はしてないですけど。この話はまた今度…!!)、技術革新の波がより活発に、そして身近なものになって、もっともっと糖尿病療養が管理しやすい時代になってって欲しいです。
 でも僕的な思いとしては、それ以前にインスリン調整や血糖値管理における知識・理解の浸透がまだまだだと思ってます。現実的に今でもできることをしっかり学ぶことの方が先決と考えています。とりま、関心が安易な方ばかりに向けられるのはいくない
 
と、そこで、ちょうどいい機会なので糖尿病療養におけるタイムラグの問題を少しまとめてみます。
①糖質のながれ
 口から食べる(でんぷん)⇒胃アミラーゼで分解される⇒膵アミラーゼで分解される(2糖類)⇒腸液で分解される(単糖:グルコース)⇒肝臓を経て静脈血(血糖) どんな食べ物でも食べて血糖になるまでは7~8分かかります。
 経験の浅い方では食べたらすぐさま上がるとか勘違いしちゃうことが少なくないと思います。食べて数分で血糖値が上がりきることは基本ないですし(あるとしたら基礎インスリンの問題)、食べた後も数時間胃の中に食物がとどまって徐々に腸に送り込まれます。胃腸のはたらきは自覚することできないので、この点注意が必要かもですねσ(^ー^;
②インスリンのながれ
 超速効型インスリンでも効きだすまで10~15分ほどかかります。また、基礎インスリンとして作用するためには肝臓にはたらく必要があるので、インスリンポンプのベーサルを変更する場合は1時間は前倒ししなきゃなりません。
 超速効型インスリンが登場して食直前注射が可能になった頃から、打ったらすぐ効くみたいな思い違いをされてる方が多くなってきた気がします。超速効型でもまだ十分な速効性はありません。現在、超速効型よりより速効性のあるインスリン製剤や補助薬の研究開発が進められています。食後の1-2時間血糖値がすぐ上がってしまう方では10~15分程度注射時間を前倒しするのが最近のトレンドですし(インスリン注射における食直前って15分以内と捉えておくのが良いように思います。時に食後打ちの方が合う方もいらっしゃいますが)、注射後も少なくとも3-4時間程度は超速効型インスリンの効果が残存していることを意識しましょう。
③血糖値のながれ
 血中のグルコースは静脈血から末梢血⇒細胞間液(涙)です。糖質の流れとインスリンの流れからして、どの時点の血糖値を測ったとしても、上がってしまった(下がってしまった)血糖値に対して対処することは無理目です。ただ、次回以降の対処に活かすことはできます←ここが大事 リアルタイムCGMにしても動向・傾向を把握できるのみ、血糖値はとにかく先読みのスキルを磨いていきましょう。
 
 血糖値の動態やインスリンの効き方における個人差は、この中から展開される事象です。基本の知識ですけど、でもこうしたある意味複雑な時間軸は意識してないとついつい見落としちゃいがちです。今回みたいなニュースがリリースされるたび、振り返り改めて考えてみることも大事かもしれませんね。

 以上。まだ公式に発表されてないことまであれこれ言っちゃいました。今後、僕の予想をくつがえすスペクタクルな発表があるかもですが  でもそうだとしてもまだ当分は、より効果が期待できてよりストレスレスに行えるインスリンの調整や血糖値測定の方法は以前として追及していかなきゃです。
ともあれ!今後も様々な知見を取り入れつつも、けど決して安易に振り回されてしまわないような、そんな姿勢で居続けたいです!! 。・゚・(*ノД`*)・゚・。←(涙)

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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