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食事摂取基準2015と糖尿病食事療法!!

2014-09-18
 秋の味覚が続々お目見えしてきてますね~。秋刀魚、松茸、柿、梨、ぶどう…etc 。新米もそろそろでしょうか。食欲そそられますが、上手く管理して血糖も体重も管理せねばと自分に言い聞かせています…(>_<)
そんなこんなで今回と次回のブログ記事は食事のことを

昨年の過去記事「糖尿病食!!」http://iropen16.blog119.fc2.com/blog-entry-130.html
で糖尿病食事療法の現状と課題を取り上げたつもりなのですが、その後の1年半で結構様変わりをしています。

①食品交換表第7版が出版されました。
 長らく糖尿病食事療法の教科書的な役割を果たしてきた食品交換表の最新版。総エネルギーに占める糖質の比率が50%-55%-60%の3段階(それまでは60%前後一択)に分類されるなどしたわけですが、皆さんには何か影響ありましたでしょうか。別冊で出される予定の「カーボカウントの手引き」の発行が遅れているせいか、僕的にはあんま参考にならなかった感があります。元々エネルギー制限や栄養比率はあんまり気にしてないので 血糖コントロールにおける糖質量の管理がようやく取り上げられるようになった点は評価したいですが。
②入院食の食事費が引き上げられようとしています。
参考リンク:入院中の食費負担引き上げへ 1食260円→460円案 - http://t.asahi.com/f75h
 一般食も特別食(糖尿病食)も食事費が幾らになるか分かりませんが、大概にしておいて欲しいですね
③来年度から施行される食事摂取基準2015の概要が明らかになってきました。
参考リンク:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021547.php ここを今回ちょっと詳しく書いてみます。

 糖尿病と診断され入院や栄養指導を受けることになると、担当医師は患者ごとに必要エネルギー量を算出し食事箋に記入、それを以て指導が行われます。決め方は大きく2通り。
糖尿病学会が推奨する「1日の適正なエネルギー量の計算方法」
 摂取エネルギー量(kcal)=標準体重(kg)×身体活動量
※標準体重(kg)=[身長(m)の2乗×22]
※身体活動量 25~30 軽い労作 30~35 普通の労作 35~重い労作
 年齢や性別を考慮しておらず全くいい加減なようにも思えるのですが、糖尿病学会が推奨するこの簡易計算式が臨床上よく使用されているように思います。
 食事療法をはじめるに当たって"とりあえず目安にする"のが本来の意義なんでしょうが、患者の食生活状況・摂取エネルギー・体重変動の継続的なモニタリングはほとんど行われていないのが現実のように思われます。

 もう一つの方法が、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」の年齢階級別の推定エネルギー必要量に倣うやり方です。小児や若年であるならこっちの方が用いられているかもです。糖尿病学会の指針はいわゆる生活習慣病の予防・改善に重きをおいた指針ですが、厚生労働省の指針は健常一般人が対象です(でした)。インスリン抵抗性の問題を抱えていない患者では食事摂取基準の方が妥当性が高い感じします。1型糖尿病の治療の基本は、1日の血糖値の上がり下がりにインスリンを合わせていくことが何と言っても第1。それをちゃんとできた後で、食生活や他の代謝性疾患のリスクが高いようなら見直しをかけるのが第2。第1と第2が入れ替わっちゃってる指導もまだまだ多いでしょうけど…。
 さておき、この食事摂取基準が来年度から改正されるのですが、注視すべき変更点が2点あります。
・エネルギーの指標が「カロリー」から「BMI」に変更
 それまでの指標は性別・年齢別のエネルギー必要量の平均エネルギー量(カロリー)のだったのですが、新改正で「望ましいBMI」の範囲を維持できる食事量が基準となります。同性・同年齢でも人により代謝能力も運動量も違います。適正体重が維持できているなら摂取しているカロリーは問題にされず、痩せてたら増やす必要があるし太っていたら減らす必要があります。当然と言えば当然のことなんですけど、これまではそうでなかったということです。
 これまでの糖尿病食事療法の考え方では痩せていようが太っていようがカロリー管理でした。生活習慣病=糖尿病は太った結果なる病気という誤った認識にもここが影響している気がします。新しくなった概念がはやく浸透し、糖尿病に対する社会の誤解・偏見を失くしてってもらいたいです。
それともう1つ
・策定目的に、生活習慣病の発症予防とともに「重症化予防」を加えた。
 糖尿病をはじめ高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病の発症予防・重症化予防の関連に検討されてる章が追加されました。いわゆる生活習慣病についてなので1型患者にとってはあくまで参考程度ですけど。ちなみに1型糖尿病患者対象の研究では食物繊維(特に水溶性食物繊維)の摂取が心疾患の予防に効果あることが示唆されています。多分、食後高血糖の改善がはたらくことが多いから。食事面だけでなくボーラスインスリンのタイミングなども考慮して欲しいところですが一応。
 これまでの食事摂取基準では一般健常者しか対象でありませんでしたが、新改正で各疾患の患者も対象になりました。これまで糖尿病の食事療法について正式なコメントを出せるのは糖尿病学会のみでした。比較されるものができたことで学会の意識も高まるでしょうし、患者にもメリットあると思います。僕的には策定根拠を公開している食事摂取基準の方を評価したいです。

image5_20140918214054896.jpg

食事摂取基準2015の糖尿病の章 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042646.pdf
から一文を抜粋
 日本糖尿病学会の食事療法に関する提言では、炭水化物摂取比率は50-60%エネルギーとし、たんぱく質は20%以下、残りを脂質とするが、総脂質摂取比率はできる限り25%エネルギー以下とすることを勧めている。栄養素の摂取比率は、個人の嗜好性ひいては地域の食文化を反映している。食事療法を長く継続するためには、個々の食習慣を尊重しながら、柔軟な対応をしなければならない。一方、糖尿病が心血管疾患や慢性腎臓病など、多臓器の障害を引き起こす重要な基盤病態であり、その増加が我が国の疾患構造を大きな変貌させている事実に鑑み、各栄養素に推奨される摂取比率は、量的にも質的にも制約を受けることを忘れてはならない。それぞれの患者のリスクを評価し、医学的齟齬のない範囲で、食を楽しむことを最も優先させるべきである。

 僕としては発症前に問題がなかったのなら発症前と同じ食事ができるのが理想と考えています。それで体重が過度に増えてしまうのなら、そこで食事内容を見直せば良し。引用文に食を楽しむことを最も優先させるべき、とありますが1型糖尿病の場合はストレスで食べ過ぎちゃったり、インスリンの調整がうまく行えないと食事量や低血糖時の補食のコントロールもつきづらく、なかなかそれができてないのが現状に思います。血糖コントロールがうまくいかないと、食事に変な警戒心を抱きやすくなってしまいます。
 そうそうコントロールが上手くいかないのは重々承知なのですが…!!
食事、そして食事を通した交流を楽しむ気持ちを忘れずに、それでいて血糖管理や他の代謝性疾患の予防がうまく行えるように、インスリン調整のスキルと食・栄養に対しての理解と実践を今後とも磨いていきたいですね。

次回は昨今話題の糖質制限のお話にします~。

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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