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おやすみのその後に 2)低血糖対策

2011-06-14
睡眠時の血糖コントロール2回目は夜間の低血糖対策をテーマにお送りします。

前回に引き続き参考文献から、この文献はいわゆる系統的レビューといわれるもので、個々の臨床試験を統括的にまとめたものです。よくテレビの健康情報で「~であることが学会で発表された」とか「科学雑誌の~に論文が掲載された」とかの文句を謳っていますが、そのようなレベルでは科学的な評価(エビデンスレベル)はそんなに高くないものです。評価の高いものはこの系統的レビューとか無作為に被験者を振り分けたランダム化比較試験での結果です。何百もの論文などそうそう読めるわけではないのですが、こういった系統学レビューやガイドライン原文はたくさんの試験の結果が一望できるのでお得感あります。勿論、論文は数多く読み1つ1つを吟味するにこしたことはなく、もしそれを実践できている専門家の話を聞ける機会などがあれば私も是非聴講したいです。でも注意!!残念ながら真に科学を追求できる専門家はかなり限られてしまいます。見分けるコツとしては、反対意見についても真摯に受け止められているかです。その専門家ができるかどうか確かめたい時、私ならわざと反対意見を支持するコメントをし、そしてその時の対応力をはかります。これは患者の皆さんにおすすめの方法なんですが、ただ怒られても責任はもてません、実際私も度々ムカっとされたりしていますから(笑)

さてさてでは本題です。10のテーマから低血糖対策の試験結果がまとめられています、みていきましょう。

1)眠前補食(カーボ30g)
2)眠前の低GI食品(uncooked starch)、炭水化物・たんぱく質・脂質複合食
3)αグルコシターゼ阻害剤

評価:非常に効果的というわけではない
 眠前補食は強化インスリン療法を行う患者(特にインスリンN製剤使用者)でよく行われる手段の1つですから、この評価は意外な感じします。就寝後のはやい時間に起こす低血糖については有効なようですが、後半部分では意義をなさないとのこと。食物の血糖上昇パターンを考えればまぁまぁそれも納得。3)はいわゆる糖質の吸収をゆるやかにするお薬。1)~3)の対策についての評価ははそこそこであるという見解ですね。

ただ4)眠前のアラニン、5)眠前のテルブタリンをこれに併用すると効果的と評価されることになります。なんじゃそりゃ??と思われるかも知れませんが、4)と5)はいわゆるグルカゴンやアドレナリンの分泌を刺激するお薬。1型糖尿病や頻回に低血糖を起こす患者では低血糖時の抗インスリンホルモンの分泌が弱いことがいわれているので、それを手助けするということでしょう。けど低血糖対策には効果ありだけど、高血糖には問題ありだと思われます・・。まーでも面白そうではある、今度調べてみます。だんだん宿題がたまってくるな(汗)

7)インスリンNは夕食時ではなく眠前に打つ
8)インスリンNではなく持効型インスリン(ランタス、レベミル)を打つ

評価:効果的 
インスリンNは効果持続時間が短く作用発現にもピークがありますからね。薬剤の特徴を考えればそれはそうでしょうという感じ。ランタスとレベミルの使い分けも最近ちょっとずつ調べています。最初はレベミルの利点は痛みが少ないことぐらいにしか思っていなかったけど、色々な効用が後になって見つかってきています。この2種は同じ持効型だけど特徴が違うので、どっちかで合わない場合はもう片方も試してみるのもいいかもしれません。

9)インスリンポンプ(頻回注射と比較して)
評価:たぶん効果的
前回も言いましたが、インスリンポンプのデータがまだ十分でない様子。ノウハウが集まればきっと上手くいくと信じています(私は注射派ですが)。ただインスリンポンプが上手くいかないケースも実際問題として多く存在しています。今後の動向に注目です。10)人工膵臓評価はまだなし。当ブログでも以前取り上げましたが、これはまだまだ開発段階。これができたら世界がぐっと変わりそう。

睡眠時のインスリンはもうちっと続きをやりまーす。
なんとなく取り上げたはいいが、明らかに自分が処理できるキャパを超えてる・・。
でも、ちょっと専門的でわかりにくくなるかもしれませんが、できるだけ簡潔に正確な情報をお伝えしたいと考えています!

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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