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世界のイチガタ事情-フィンランド編

2011-07-12
さて、再開後の第1弾は改めて自身の「1型糖尿病」を題材とした疫学を題材に、文献 「1型糖尿病の疫学」佐野、西村 月刊糖尿病 Vol.1(6) 2009/11からお送りします。

ところで皆さんフィンランドという国のこと、どの程度ご存知ですか?
私は恥ずかしながら北欧の一国ということぐらいしか知識がなかったのですが、【北ヨーロッパに位置する共和制国家。北欧諸国のひとつであり、西にスウェーデン、北にノルウェー、東にロシアと隣接。首都はヘルシンキ】…なんだそうです。(出典ウィキペディア)。なんと、かのサンタクロースの出身地でもあるそうです。(諸説あるようですが…)

このフィンランド、実は1型糖尿病の発症率が非常に高い国として知られています。年齢調整発症率(/10万人:14才以下)は日本が1.5(1986-1990)であるのに対しフィンランドは40.9(1990-1999)もありました。また、日本では1993以前の調査で全国的に地域差がなかったことが報告されていますが、フィンランドでは帯状に高い発症率を認める地域が存在するそうです。更にフィンランドでは1980年で31.4だった年齢調整発症率が2005年で64.2と著しい増加があり、このことが1型ウイルス発症説を後押ししてます。(日本では1992年以前の20年で明らかな増加はみられていないようです、私的には最近1型増えてきてる感じするのですが…)

 次いで、少々重たい話になりますが生命予後について。1型糖尿病に関する標準化死亡比(その疾患に罹患した場合、標準人口の死亡リスクに対して生命予後が何倍不良になるかを示す指標)は、日本において1965-69年発症の患者で15.7、1975-79年では6.9と著明な減少を認めています。これは1980年以前では保険適応の問題など医療環境が整っていなかったことが原因として考えられます。現在は医療や保険制度もすすんだので、この数値より更に上昇しているのではないかと推察しますが、ちなみにフィンランドではインスリンが無料だったりするなど早くから環境が整備されており、1965-69年発症でも2.9と高い水準にありました。
 また、医療環境が整っていない国では糖尿病性ケトアシドーシスなど急性合併症が死因となることが多いようですが、フィンランドのように整備された国ではこの数字は下がり、反対に事故や自殺の割合が多くなることが報告されています。日本もそうですが、現代においては糖尿病患者のメンタルケアが世界的に問題となっています。

 世界的にも1型糖尿病患者の標準化死亡比の水準ずいぶん上がっているようで、これは何より有難い話ではあります。けれども、(最近の調査結果が出ていないので憶測なのですが)日本に関しては体質的に腎臓が弱い人種(アジア人全般ですが)なので、世界の上位国の域まではなかなかいかないだろうという気がします。非常に面白くない話になりますが、HbA1c6.5%程度で細い血管の糖尿病性合併症(神経障害、網膜症、腎症)を防ぎつつも、腎症や大動脈疾患を予防する意味での減塩や脂質管理を行うことの重要性は高いと言わざるを得ません。反対に医療関係にお小言申しますと、これだけインスリン製剤の進歩や血糖自己測定の普及が進んだにも関わらず、未だ大動脈疾患を予防するためだけの栄養バランス重視の食事管理に固執しているのは時代遅れもいいとこでしょう。

 まぁでも古くからの患者の苦労を思えば何てことない話のようにも思います。インスリンもそうですが血糖測定器の普及していない時代(尿糖を試験紙で測ったいた)のコントロールってのも、どれだけ大変だったことか。新しいインスリンや医療機器も続々と開発中ですし、これからも更なる水準の向上が見込めます。現在の我々は過去と未来のちょうどつなぎ目くらいにあるような感じがしますが、過去に感謝しつつも未来に希望を残す努力をしていきたいものだと思います。

 いずれにせよ、明るい未来を信じて一日一日大切に
んで、いつかフィンランドにも行ってみたいな

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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