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シックデイ対策!

2011-09-10
今回はシックデイ対策!
おかげさまでDMネタオンリーで運営している当ブログの記事も50本を越えることができました!(パチパチ
でも自分でも意外に感じちゃうのですが、シックデイについてはまだ取り上げていませんでした。
「満を持して」というわけでは決してありませんが、DM患者の皆に関わるこのテーマについてお送りします!

 さて、シックデイ。その名の通り「sick(具合が悪い)」「day(日)」。因みに、病気を表す英単語にはsickとillがありますが、昔聞いた話ではillははっきり病気と認識されているもの、sickは病気以前のなんとなく具合が悪い状態を指すのだそうです。合っているかどうかはわかんないですけど、これで言うと「糖尿病」はillで糖尿病を持ちながら具合が悪い状態はillの上にsickが乗っかる感じになりますね。
 まぁそんな小ネタはおいといて(じゃあするな!?)、血糖値の変動に合わせてインスリンを適切に補充できれば健常人と変わらない生活を送ることができる私どものようなDM患者でも、そこにsickが重なってくるとこれはなかなかやっかいです。

 sick dayとは糖尿病患者が治療中に発熱、下痢、嘔吐をきたしたり、またはいろいろな原因で食欲不振になり食事ができないために、血糖コントロールが乱れた状態をいいます。すなわち、食事量が通常より減少し、活動量も通常より減少し、それをもとにもどせない体調不良の状態のときがシックデイといえます(「シックデイ時のインスリン療法とは」内潟 肥満と糖尿病 vol.6(4) 2007 621-622
 発熱性疾患や外傷により肉体的なストレスがかかると、その疾患を治癒させるために炎症反応をひき起こしたり、血流を亢進させる必要がでてきます。この役割を果たすのがアドレナリンやコルチゾールのようないわゆるストレスホルモン。このストレスホルモンが実に抗インスリンホルモンな訳でありまして、つまりはインスリン抵抗性が増大して高血糖を誘発してしまうわけです。患者の立場からすると「食べられないからインスリンを減量する」と考えがちですが、実際はこの抗インスリンホルモン増大に見合ったインスリンを十分に補充させる必要が生じます。

文献 「インスリン治療におけるシックデイ対策」植木 綜合臨床 vol.58(1) 2007 91-96 ではシックデイ対策を①インスリン投与②脱水の補正③糖質補給の3点をポイントとして紹介しています。

①インスリン投与
 先述のようにシックデイでは高血糖になりやすい状況下でありますが、食事摂取量が不安定であるため、食事が十分摂れないのに通常量のインスリンを投与してしまい低血糖になってしまう場合もあります。インスリン投与のポイントとしてはまず中間型や持効型のような基礎インスリンは通常通りの投与とし、あとは速効型や超速効型インスリンでの追加インスリンで血糖値を調整します。日頃からカーボカウントを利用できていればいいのですが、そうでない場合は食事量の半分なら追加インスリンも半分量にするなどの対応をし、これに高血糖とインスリン抵抗状態を加味し通常通りのインスリン投与又は2~4単位上乗せします。また通常は食前に打つ追加インスリンでも食事量が不安定なことを考慮し、食後に食べられた分の投与をするようにします。
 なるべく食事時の追加インスリンだけで調整できれば良いのですが、実際抗インスリンホルモンの亢進具合を読むことは非常に困難。厳密なこと言えば3~4時間ごとに血糖測定をし、補正インスリンを追加していく方法が良いです、この時の補正は多くてもせいぜい4単位か通常時の1日インスリン総量の1/10程度にしておくのが安全です。

②脱水の補正
 シックデイの状況では、発熱による発汗、下痢・嘔吐による水分排泄、高血糖などにより脱水になりやすくなります。脱水は高血糖をさらに亢進させることにもなりかねませんので、シックデイの水分補給は1日1L以上を確保すべきとあります。基本的には個人の好みで摂取しやすい者を中心に補給すれば良いのですが、塩分や糖分が多すぎるものは不適です。摂取量も一度に大量の水分を摂るのではなく、少しずつこまめに補給するようにしましょう。

③糖質補給 
 なんだかんだ言って高血糖状態が持続しやすいシックデイです。血糖値が250mg/dl以上で推移してしまうこともあると思います。さてではこんな時どんな栄養素で栄養補給をすれば良いでしょうか?答えは糖質!高血糖の時に!?なんて考えちゃうかもですが、高血糖状態が持続したケトアシドーシス状態というのは糖質の利用が障害され脂質からのエネルギー供給に偏ってしまった状態なのです。代謝の是正をはかるために必要なのは何といっても糖質と十分量のインスリンです。身体の抵抗力を維持する目的もあり、1日100~150g程度の糖質が必要と言われています。ちなみに極端な糖質制限や医療機関におけるVLCD(very low calory diet)なんかは、敢えて糖質代謝を阻害し気持ち悪くさせて食欲を抑えられるというメカニズムを取り入れた食事療法であります。このメカニズムは極端な糖質制限が忌み嫌われる理由の1つ(わざわざ具合悪くしてるんだもんね)。まぁ他にも色々ありますけど…、やはりあまりおススメできる療法ではありますぬ(-.-+) ちなみに私がsick dayになった時によく食べているのは葛湯やおじや、後水分補給を兼ねてポカリスエットといったトコです。これらの食品食後血糖はどうしても上がりやすくなっちゃいますが、この際血糖コントロールはそこそこに考え身体状況の是正を優先させています。

 病態が悪化して食事が全く摂取できないあるいは吐き下しの状態になってしまった場合は、自力での調整は無理ですので医療機関を受診しましょう。(入院の必要)また、2日以上高熱や食欲不振が続いたり、下痢・嘔吐が半日以上続く場合、明らかな高血糖状態が続く状態(400mg/dl)など、やはりいち早く主治医あるいはかかりつけ医に連絡をとったほうが良いです。病院に行っても…、と思うかもですが電解質バランスを整える輸液(本当はブドウ糖輸液がいいのですが、これだとなかなか面倒)をしてもらうだけで、けっこうな改善ができることもあります。

 どんなに良い血糖コントロールができていても、他の疾患に罹ってしまった場合はコントロールに関係なく重症化しやすい悲しい現実シックデイの時は自分の虚弱体質が如実にあらわれ、なんだかがっかりしてしまいます。しかし、やはりここは一病息災の精神を思い出し、病気にならない生活習慣を心がけましょう!
 これから季節の変わり目で体調崩しやすい時期でもあり、冬にかけて風邪も流行りだします。手洗い・うがいなど日常生活でできる工夫もなるべく取り入れ、未然にsickを防いでいきましょう♪

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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