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お酒を飲むなら

2011-09-22
先日のことですが「1型糖尿病と飲酒に死の相関」などという怖いタイトルの記事をネット上でチラホラ見かけました。Medical News Todayのこの記事「Diabetes Type 1 - Alcohol Related Deaths Rise Significantly」確かに飲酒は血糖コントロールを難しくしますけど…、「死」まで言うのはちょっと言い過ぎでは?
 で、気になって原文調べてみました!出典はフィンランドで行われたコホート研究(長期間の追跡研究)「Time trends in mortality in patients with type 1 diabetes: nationwide population based cohort study」でした。

 概要を簡単にまとめてみると、この研究は1型糖尿病患者を0-14歳発症と15-29歳発症の2群に分け1970-99の20年間追跡調査をし分析したものです。調査の結果0-14歳発症患者の生存率は改善がみられたものの、15-29歳発症患者では悪化していることがわかりました。(←同年齢での自殺率と比較して:標準化死亡比)で、一般的に15歳以降に発症する方が腎症などの合併症リスクが低いため生存期間の延長が期待されるものだけにこの結果は案外なものです。
 でもって、15-29歳群の死亡の内容を調べてみると、急性合併症(高血糖や低血糖による昏睡)による死亡割合は1.9から6.4(人/1万人)に、さらに1970-74に27%だったアルコール又は薬物中毒関連死は1985-89では39%にまで増加していたことがわかりました。

 調査が行われたフィンランドと言えば、以前ブログでもやりましたが1型糖尿病発症率が日本の40倍、どこの小学校にも1型患者がいると言われるくらいのこの国では1960年代から国家ベースでの糖尿病療養システムが稼動し、1965年にはインスリン製剤が無料化されるなど1型糖尿病の療養が国策として組み込まれています。「そんな国でなぜ!?」という気もしますが、実はフィンランドは事故・自殺者の割合も非常に高いことでも知られており、その理由にアルコール・薬剤の関わりが強く疑われていたりします。(お酒に寛容なお土地柄であるようです)。1型糖尿病の面からしても、男性患者の割合が高かったりする(通常は同等か女性に多い)特徴的な一面を持っているなど、これらの結果をそのまんま鵜呑みにできない部分は確かにあります。
 とは言え、慢性疾患患者がストレスを多く受けやすいのが現実。ストレスが多いほど多量飲酒につながりやすかったりもするし、特に1型糖尿病患者の場合だと抑制の後に対処法を身につけて行くケースが多く、こういった場合も多量飲酒につながりやすいことが言えます。やはり易々と無視できるような話ではありません。
 私の場合だと、基本甘党で!?お酒を飲んでもあまり美味しいと思えなかったり、酔いにくいので飲んでもあまり気分よくなれないこともあって、飲み会の席だけの機会飲酒におさまっています(そん時はめっちゃ飲むけどf(^_^;)最近は超速効型の分割打ちをマスターして(2-3時間おきに調整処方。1晩に7、8回は打つw)飲み会時のコントロールも割とできるようになってはきたけれども、高血糖・低血糖の痛い失敗は飲酒時に多くあるのも事実。自省の意味もこめまして、血糖コントロールに及ぼす飲酒の影響をまとめてみます!

 文献は「飲酒と血糖の関係は?」磯谷 肥満と糖尿病 vol.7(4) 2008 556-557 飲酒時の注意点としては”ながら食い”やアルコールに含まれる糖質によって高血糖になりやすいことと、反対に肝臓の糖新生を抑制し低血糖になりやすいことが挙げられます。
 アルコール自体は三大栄養素(糖質、たんぱく質、脂質)と違って血糖の材料となることはないのですが、含まれる糖質やつまみによって高血糖が引き起こされることが多いのではないかと思われます。どのくらいインスリンを打てば良いか?を考える場合にはカーボカウントで糖質量を推定することは大事ですが、居酒屋のコースなどで「めっちゃ食べる」時には正直この理論は使えません。糖質を多く含むものを食べる時はその都度インスリンを投与した方がいいように思われますが、「どのくらいのペースで血糖が上昇していくか」と「インスリン1単位でどのくらい血糖値上昇を抑制できるか」の双方を考え、経験的に量を調整していくしかない気がします。因みに私の場合は2~3時間おきに糖質計算以外のインスリンを2~4単位打つことが多いです。なんとなくですが、ちょこまかした糖質やたんぱく質が多かった時は4単位、そうでもない時は2単位くらいにしてる感じです。大体2時間ごとに血糖が100~200上がっていくのをイメージしています。まー食べ方自体もだらだら長い時間かけて食べること多いですから超速効型も一度にドーンじゃなくてこまめに打ってく方がいいだろうと考えています。ただし理論的にはちょっと説明しかねます。これはもう経験と勘だけで適当にやってる感じです。
 低血糖になりやすいことは案外と知らない人います、確かに「食べたり飲んだりしたら上がる」と思っちゃいがちですものね。でも「適度な飲酒」が健康に良いと言われる理由の一つが血糖値を上げにくくすることであったりもするのです。お酒を飲むと肝臓がその処理に追われて血糖をつくりだせない、とこれはこれでわかりやすい説明ですが、もうちっと細かいこと言うと抗インスリンホルモン(成長ホルモンなど)の分泌を抑制したりしてインスリン感受性が上がることも一因に挙げられます。このため夕食後の飲酒でも翌朝から午前中にかけて低血糖をきたしやすいのです。飲酒時に血糖値を上げる糖質やだらだら上げるたんぱく質も食べながらにすると低血糖予防になります。ただ食べ過ぎてインスリン不足だと前述の高血糖になっちゃいますけど…。
 あと、アルコールは糖質が中性脂肪に代謝されるのを促進するはたらきがあります。身体に脂肪がどんどんたまっていくと血糖値は上がってなくてもインスリンの効きが悪くなっていきます。血糖値は割とコントロールできたとしても、中性脂肪や高血圧・肥満への注意がやはり必要です。

 まとめ!でもないけど心がけておきたい点をまとめてみると
1)高血糖が持続してたり、体調不良のときは飲まない:自己管理あっての飲酒を!
2)一人で深酒しない、同席者には低血糖時の対処法を伝えておく:正直私してないですけど(爆)
3)水分も摂る:アルコールだけだと脱水になりやすいのです、高血糖予防にも。
4)肝臓を大事に:悪くすると血糖コントロールに響きます。休肝日もちゃんとつくらねばだ。
5)適量飲酒!:一応まぁ。。。言わないのもなんだしねf(^_^;;

 最後に急性合併症以外の話も。。低血糖事故防止と合併症予防のためにHbA1cは6.5%(JDS値)くらいを目標に!なんて言われたりもしますが、これだと実際のとこ循環器疾患予防のためには不十分なように思います。とは言ってもなかなか正常域のコントロールは容易ではありません。ですからせめて血圧や中性脂肪を正常域にコントロールすることが大事。飲酒機会の少ない私でも愉快な仲間たちとのお酒の席は何よりの楽しみです。この楽しい時間を長持ちさせる意味でも、お酒とは上手なお付き合いをして行きたいですね♪

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Re:
ご質問ありがとうございます!
私の飲酒量についてお尋ねでしょうか?
スイマセン、自分でもよく把握していませんi-201 居酒屋なんかだと1時間あたりで、最初の3時間くらいまで2-3回、以降は1-2回くらいのペースで飲み物注文してる感じですかね~。基本この位のペースであとは時間と展開次第といったところでしょうか(^▽^;

それと、あと、えーっと、ご面倒かもですが質問以外のこともコメントに添えていただけると嬉しく思います!お名前も是非っ、ハンドルネームで構わないのでf(^_^;


  • 2011-12-17│18:22 |
  • 16(いちろく) URL│
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いっぱい飲むってどのくらい飲むのですか?
  • 2011-12-17│16:16 |
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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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