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アルゴリズムとスライディングスケール

2011-10-23
今回は アルゴリズムとスライディングスケールについて!
 
 はい、野球選手がゆうゆうセーフだと思って塁まで歩こうとしたが、予想以上の好返球で慌ててスライディングしてセーフ。ではありません。ところで私が応援している中日ドラゴンズがセリーグを連覇しました(^o^)/1型糖尿病の岩田投手が在籍する阪神タイガースは残念でしたけど、今年は怪我からの復活の年でありましたし、来年の活躍にはますます期待ですね!心配なのは横浜ベイスターズがなのですが…、と思わず脱線してしまいそうになりますが違います、今回の話は糖尿病の血糖コントロールにおけるアルゴリズムスライディングスケールです。でわでわ始めまーす♪

1型糖尿病患者が対象の講演などでは
「1型患者はアルゴリズムで血糖コントロールを考えなきゃ、スライディングスケールじゃダメだ!」
なんてことよく言われます。2型でも勿論大事ですけど、1型はよりシビアにこれを実践する必要があるって意味ですね。で、この2つがどういったもんであるかを一応説明しますと 
[文献:「責任インスリン方式とスライディング法によるインスリン投与法の決定」内潟 診断と治療 vol.93(5) 2005 51-55 ]

スライディングスケール測定した血糖値の高さに応じてあらかじめ決めておいたインスリン量を注射する方法。その時の血糖値のみを知ってインスリン注射量を決定する方法。

アルゴリズム:責任インスリンを中心にして血糖値の動きを考えるやり方。つまり血糖測定により血糖値動態の傾向を掴み、それに配慮してインスリン注射量を決定する方法。

例を挙げていうなら昼前の血糖値が200mg/dlであった時、いつもより少し大目に食前インスリンを注射するのがスライディングスケール、朝食時のインスリン量を少し単位増やして昼前の血糖値を正常化しようとするのがアルゴリズムな訳ですね。
 もちろん口で言うは易しで、「できることならそっちにしてーよ」と仰られる患者は多いと思います。ただしだからと言って迂闊なスライディングスケールは行うべきではありません。ジュースを飲んですぐに血糖値が300mg/dlになったからと言って、追加インスリンを相当量注射すると、すぐに下がって低血糖になる可能性が高くなります。予想が外れて低血糖になると、補食をすることになり、またインスリン拮抗ホルモンが過剰に分泌され高血糖になりやすくなります。こうした繰り返しがブリットル(不安定)型糖尿病を起こす原因になります。最近よくブログでやりましたが、低血糖閾値が下がったり、グルカゴンの奇異性反応が起こったりすると血糖コントロールは非常に困難になります。これは何としても避けなければなりません。

 生活に合わせたインスリン投与が原則のインスリン依存患者で勘違いしやすいことなのは、生活に合わせるのではなく血糖値に合わせてインスリン量を決めてしまうことです。同カーボの食品を毎回摂取するのならインスリン量は「決め打ち」が原則です。例えば食前の血糖値が低かった場合、いつものインスリン量より少なめに注射する、これはスライディングスケールです、本来勧められるやり方ではありません。食前の血糖値が低かった場合、適切なブドウ糖を摂取して血糖値を平常に戻し、いつもの量を注射するのがアルゴリズムです。んで、代謝やホルモンの変動はこれに加味して増減するってな訳です。

 高い時はインスリンを少し大目にするという一見同じようなやり方になってしまいますが、内容は全く違います。理想を言えば食直前に血糖値を測るのではなく、事前に補正インスリンをして血糖値を正してからいつもの量を注射するのがいいです。でもインスリンポンプ使用者でこの方法取り入れてる話も聞いたことありますが、まだ実践的とは言い難い印象があります。超速効型インスリンでも効果時間は4~5時間ありますからね、もっと短い時間のインスリンが導入されればきっとこの方法がメジャーになる気がします。あ、でも食後血糖値を測り補正インスリンを追加する、これはアルゴリズムです(ややこしい!?)ただその場合は残ってたインスリンの効力や食事内容とかの情報がきちんと整理されていないと難しいので経験知が必要です。一般には食後4時間で超速効型を注射する方法が指導されること多いですが、これもこの基本をベースに個々に調整していくしかありません、なかなか何でも計算通りにはいきません(泣)

 シックデイ時や妊娠期など抗インスリンホルモンの動態が安定しない時はスライディングスケールでしか対応できないので、その場合はしょーがなしにこれを使う羽目になりますが、それ以外の日常生活では原則アルゴリズムで対応すべきです。
…まぁ、とは言っても私も思わずやっちゃう時あります、スライディングスケール。いちいち食事を目の前にブドウ糖補給するってのも、食事に向かう姿勢としてどうなのかなって気持ちも少しありますf(^^;
 大事なことは数値のみに振り回されるのではなく、その時々の食事の内容や時間、体内環境、活動量など様々な情報を考慮しインスリン量を勘案していくことだと思います。複雑なようですが、慣れないうちはインスリン固定打ちだけで血糖値変動を探るというのも有効な手段であると私的には考えています。今日の1日も大切ですが、明日以降もずっと続く血糖コントロールを掌握する方がもっと大切です。

「結果をフィードバックして明日以降の療養に活かす!」
これは糖尿病患者のゴールデンスタンダードであるトライ&エラーです。
僕らの生活はこれからもずっと続きます♪明日につながるコントロールを心がけていきましょう!

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16(いちろく)

Author:16(いちろく)
T1DM暦14年の世迷い人。2013.6月よりインスリンポンプはじめました。。withノボラピッド⇒ヒューマログ
カーボカウントのこととか、食と健康についていろいろ学んだことを綴ります。
すべてはHappyな未来のために・・・

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